女性のメタボとコレステロールを考える ニコークリニック
女性のコレステロールと 動脈硬化を考えるニコークリニック

内科・循環器内科・皮膚科の外来診療を行っています。
また、病診連携や診診連携に力を入れており、在宅診療も行っています。
得意分野(循環器疾患)では、動脈硬化のリスク因子には
性差があるという視点で検討を加え、質の高い医療を目指しています。

女性のコレステロール問題について、ご意見やご質問がある方は

ご遠慮なくお問い合わせをご利用ください。

 

女性の動脈硬化予防のためのマネジメント
 

女性の健康学校 講義内容(2012年4月22日)

 2012年4月22日(日)女性医療ネットワークで行っている女性の健康学校で「女性の動脈硬化予防」をテーマに講義を行いました。以下はその内容です。

 エストロゲンにはLDLコレステロールを下げる作用があり、そのため更年期のエストロゲン低下により、LDLコレステロールが上昇します。これまでの疫学研究でLDLコレステロールの基準値に性差が必要なことが分かっています。また、LDLコレステロールを構成するリポ蛋白やコレステロールエステルには、リノール酸の他、アラキドン酸やDHA、EPAなどの脂肪酸が含まれているため、魚を食べる日本人ではLDLコレステロールの動脈硬化を進展させる力は弱いといえるでしょう。

 本講座では、血清脂質と脂肪酸の関係、動脈硬化と血清脂質や脂肪酸との関係、食事内容と血清脂質の関係などについて、独自の研究結果を紹介。いずれにしてもLDLコレステロールが高くても動脈硬化が進行しない例が多いことを事実としてご認識いただければ幸いです。

 

第76回日本循環器学会総会(2012年3月)

2012年3月16日〜18日福岡市にて日本循環器学会総会が開催されました。第3日トピックスとして「高齢者と女性の脂質コントロールをどうするか」をテーマに議論されました。カレスサッポロの佐久間一郎先生が、リスク因子をもたない女性では、LDL-Cが180以上でも頸動脈の肥厚をもつ症例は約2割であることを指摘され、LDL−Cの値のみで治療すべきか疑問であることを話されました。私のデータでは、少なくとも180までは肥厚はなく、それ以上でも3割程度にのみ所見がありました。コレステロールの値で治療指針を立てることに対し、異議ありといえるでしょう(座長は寺本民生日本内科学会会長と天野恵子先生)。

第15回久留米循環器フォーラムで発表(2012年2月)

2012年2月20日に久留米の萃香園ホテルで開催された第15回久留米循環器フォーラムで一般演題として「更年期以降の非喫煙女性における血清脂質と脂肪酸の関係」をテーマに発表しました。久留米大学心臓・血管内科(第三内科)は私の出身医局ですので、感慨深かったです。

Health & Beauty Review に記事掲載(2012年1月号)

講談社のHealth & Beauty Review 2012年1月号では”魚を食べる女性は老けない”をテーマに記事が掲載されました。「人は血管とともに老いる」と言われていますが、動脈硬化を予防する魚油を多く含んだ魚を摂取すれば、少なくとも血管についてはアンチエイジングになると考えられます。特に女性ホルモンが減少する更年期以降は肉食から魚食へのスイッチが必要です。ただし、必須アミノ酸を豊富に含んだ良質のタンパク源としては肉食も欠かせません。食材には、脂質だけでなく、タンパク質や糖質が含めれていることを忘れないようにしてください。

第26回日本女性医学学会学術集会で発表(2011年11月)

第26回日本女性医学学会学術集会が2011年11月12日と13日に神戸国際会議場で開催されました。一般演題45「更年期以降の血清脂質と脂肪酸の関係」をテーマに発表しました。ところで、本学会では、いくつかの血清脂質に関する講演がありましたが、来年度の日本動脈硬化学会の改訂に沿った形で、少なくとも女性のLDL-Cへの介入はこれまでより緩和されることになると思われます。京都大学の荒井教授は昨年も講演されましたが、その内容には大きな差がありました。

第10回更年期と加齢のヘルスケア学会 NHKのニュースで放送

第10回更年期と加齢のヘルスケア学会は2011年11月6日都市センターホテルで開催されました。テーマは「閉経後を元気ですごすために、更年期になすべきことは−予防医学的な視点から−」でこのテーマでシンポジウムが開催されました。私はトップバッターとして「更年期からの初期の脂質異常症、高血圧症の上手な対応とは−長期的な視点からみて」をテーマに講演し、その後の討論に参加しました。また、NHKの収録がシンポジウム開始時よりあり、当日の15時と18時のNHKニュースで学会の様子が放送され、私の講演内容も僅かですが、内容に盛り込まれていました。

日経メディカル 2011年9月号で特集記事 ”脂質異常症 来年にガイドラインが改訂 女性の目標値は緩和へ”

日本動脈硬化学会は2012年のガイドライン改訂に向けて準備中で、今回日経メディカルで特集記事が掲載されました。その中で「女性のCAD(冠動脈疾患)発症リスクは男性の4分の1程度。男性と同様に扱う必要はないはず」「頸動脈エコーで内膜中膜複合体厚を測定し、治療方針を判断することも有用だ」という私の意見が掲載されました。少なくとも動脈硬化の兆候が見られない高LDL血症に治療は不要と考えています。

MAQUIA  2011年10月号(集英社)で「パン食世代はコレステロール要注意」(定価650円)

若い女性を読者にもつMAQUIA10月号で私の記事が掲載されました。美容ジャーナリストの小田ユイコさんの美人になるならちょいサイエンスのコーナーです。肉やパン中心の食生活がコレステロールの”質”を悪化させること。サラダのドレッシングにはエゴマ油をなど。結論として、LDLコレステロールに含まれる脂肪酸の”質”が重要であることが書かれています。小田さんの電話取材によるものです。

女性の脂質異常症治療の指針に関する日本動脈硬化学会への提言(日本性差医学・医療学会)2011年8月29日 

日本性差医学・医療学会では、日本動脈硬化学会の動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007の改定を控え、同学会への提言を行うため委員会を設置し、理事長である鄭忠和教授(鹿児島大学)の名前で内容を学会のHP上に公開しております。私も委員として”不用なコレステロール低下薬の女性への投与が少しでも減るよう”に意見をまとめる努力をいたしましたので、是非、ご一読ください。

医療ルネサンス(日テレG+)でコレステロールの新常識~動脈硬化は”見て”治療〜 を見ることができます

”日テレG+””健康動画”で検索すると「医療ルネサンスTV 動画 Yomiuri Online」が出てきます。そこをクリックすると、これまでの内容が新しい順に紹介されています。そこで「コレステロールの新常識 動脈硬化は”見て”治療」をクリックするとOKです。是非、ご視聴ください。

オンナの病気 新常識(伊藤隼也著:講談社)1500円(税別)で紹介

フジテレビ「とくダネ! 新常識・ニッポンの医療」でもお馴染みの伊藤隼也氏が書かれたオンナの病気 新常識では「コレステロールと肥満」のところで”コレステロールより植物油が問題”と題し、私の意見が紹介されています(p.134−141)。女性の食生活上最も問題なのは菓子の摂取です。その背景にリノール酸の過剰摂取があります(2011年5月31日発行)。

医療ルネサンス(日テレG+)でコレステロールの新常識~動脈硬化は”見て”治療〜が放映

日テレG+の医療ルネサンスでは、2011年6月6日より”コレステロールの新常識〜動脈硬化は見て治療”というテーマで放送されています。今年の4月と5月に収録したものです。これまでLDLコレステロールが高いと動脈硬化が進行すると考えられてきましたが、実際には進行しない例も多く、結局、コレステロールの値より実際の動脈硬化の進行具合で治療を検討した方が良いこと、さらにLDLコレステロールを構成するのはコレステロールと蛋白、それに脂肪酸であることから、日本人のように魚の摂取が多いとEPAやDHAなどのn-3系不飽和脂肪酸がLDLコレステロールなどのリポ蛋白のリン脂質やコレステロールエステルの構成成分になるため、LDLコレステロールが高くてもEPAやDHAが高い場合は動脈硬化が進行しない可能性が高く、その場合はLDLコレステロールを下げる必要はないのです。

日経メディカル2011年4月号にて記事

日経メディカル4月号の読者からで”日本人のデータに基づく動脈硬化ガイドライン作成をテーマに私の意見が記事掲載されました。記事ではLDLコレステロールよりアラキドン酸やジホモγリノレン酸などのn-6系不飽和脂肪酸の血中濃度の方が動脈硬化と関係したという研究内容が紹介されました。魚にもコレステロールが多く含まれていることから、動脈硬化はコレステロールの量だけに依存するわけではないのです。

健康365の2011年5月号で記事

 健康365の2011年5月号”小さな大病”コーナーでは
「女性はコレステロールが高いだけでは心配ない」のテーマで記事が掲載されました。

 

 

NHK”あさイチ”でコレステロール番組 

2011年3月2日放送
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2011/03/02/01.html

2011年3月2日のNHK”あさイチ”では「コレステロールの新常識」を
テーマに放送され「女性は安心!?動脈硬化の危険度に男女差」という
字幕が出ておりました。
出演の日本動脈硬化学会副理事長で帝京大学教授の寺本民生先生は、
これまで放送された”ためしてガッテン”やNHK教育テレビの
コレステロール対策と同様に、終始一貫して
”女性はコレステロールが高いだけでは問題ない”と発言。
今後は男女差(性差)がキーワードになるとの予感がします。
 

日本性差医学・医療学会第4回学術集会で教育講演(下関)2011年2月5日

2011年2月5日〜6日に下関で開催された第4回学術集会では
「更年期以降の脂質異常症〜LDL悪玉説への疑問〜」を
テーマに教育講演を行いました。LDLコレステロールを構成するのは、
コレステロールと脂肪酸であることから、日本人のようにEPAや
DHAなどと一緒に魚からコレステロールを摂取していること、
さらに非高血圧女性ではLDLコレステロールとEPAが正相関することから、
LDLコレステロールが高くても動脈硬化が進まない症例が多く、
LDL=動脈硬化と考える必要はないと思われます。
一方、アラキドン酸が高いと動脈硬化が進行することを発表しました。
 

NHK”ためしてガッテン”でコレステロール番組、女性はコレステロールが
高いだけでは問題なし 
2011年1月19日放送
http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20110119

2011年1月19日のNHK”ためしてガッテン”では「本当に血管が若返る!
コレステロール調節術」が放送されました。その中で、総コレステロールと
冠動脈疾患死の関係を示すNIPPON DATA80のチャートが紹介され、
日本動脈硬化学会副理事長で帝京大学教授の寺本民生先生が”
女性はコレステロールが高いだけでは問題ない”ことを明らかにされました。
これまでの番組で、ここまで性差について明確に回答されたことは
ありませんでしたが、来年の日本動脈硬化学会の
動脈硬化性疾患予防ガイドライン改定に向けて、
方向性を示す発言と思われます。
 

健康365 2011年2月号

2011年2月号の健康365では小さな大病と題し
「女性の動脈硬化、真犯人はアラキドン酸」の記事が掲載されました。
ケーキやスナック菓子などの菓子類に注意が必要という内容です。
 

毎日新聞で”コレステロールを考える男女の治療一律にせず”
2010年12月17日

2010年12月17日の毎日新聞では”コレステロールを考える
男女の治療一律にせず”として、顔写真付きで記事が掲載されました。
60歳の女性で、LDLコレステロールが212mg/dLと高くても
頸動脈エコーにて動脈硬化が進んでいないため治療していない事例が
あることや女性ではLDLコレステロールよりアラキドン酸の方が
問題であることを紹介いただきました。
 

讀賣新聞医療ルネサンスで“コレステロール”記事 2010年11月24日

2010年11月24日の讀賣新聞医療ルネサンスで“コレステロール”
特集があり、「魚を食べ動脈硬化抑制」をテーマに記事が掲載されました。
そのなかでLDLコレステロールが高くても魚をよく食べる女性では
動脈硬化が進んでいないことや肉を食べる女性では動脈硬化が
進んでいることが紹介されました。
また、血中のアラキドン酸が高いと動脈硬化が進んでいることも
紹介されました。
 

第9回“更年期と加齢のヘルスケア学会”学術集会 2010年11月7日

2010年11月7日、都市センターホテルで第9回“更年期と加齢の
ヘルスケア学会”学術集会が開催されました。
一般演題として発表した「女性の動脈硬化“真の悪玉はアラキドン酸”」は
見事 “学会奨励賞”を獲得しました。
一方、恒例のラウンドテーブルディスカッションでは
「更年期以降の脂質異常症と食の関係」をテーマに座長として
活発な討論を誘導しました。参加者は、医師、薬剤師、保健師、
出社関係、アンチエイジングの方など様々でした。
大変楽しい時間が過ごせました。